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三月の空

Old Age Running Drunk

全身「つった」。

このところ関節痛に苦しんでいる。体じゅう四十肩ってのも聞いたことないし、ギターの弾きすぎでもなければ遊びすぎでもない。正体不明の痛みに悶絶していたが、先生に尋ねると「GVですね」とバッサリである。おもえば先月の「ステロイドやめます」宣言が無鉄砲すぎた。

先週末は点滴が速すぎて胸が苦しくなり、心電図につながれるは主治医の口からいきなり「ぼく今日でいなくなりますんで」と切り出されるはで、もう訳のわからない一日だった。移植時にお世話になった看護師さんも、今月いっぱいで会えなくなると前日知っていただけに、二重に混乱した。メールだそうとも思ったけれど、よくよく考えれば、あんな優秀な人が今まで青森に居てくれたことのほうが不思議だ。無菌室で初めてお会いしたとき、「青森にもこんな、すげー人いたのか」と、移植前の不安も忘れてマジで感動したものだった。

深夜、トヨストーブの明かりをたよりに、Ash Ra Templeの「Join Inn」に針を落とす。痛みと疲れに翻弄され、めまぐるしいだけで何もできなかった一日は、いつも決まってこのレコだ


B面の終わるころには、日中の出来事いっさいを、彼らへの依存心を断ち切るいい節目だと考えるようになった。二人のいた時代に入院したぼくらは本当にラッキーだった。そう考えればいい。人生の交差点でぼくらは倒れ、たまたまそこに居合わせた人たちのお世話になった。縁(えにし)がなかったわけではない。しかし、ずっと交差点に留まっていてくれと懇願したところで、彼らには別の目的地があるのだ。

とはいっても、いちど彼らに命を預けた身としては、そうカンタンに「はいさようなら」と言えるものではないというのもまた、なんともしようのないことである。いろんな思い出が頭を過ぎったあげく、ようやく口から出たのは「お世話になりました」の一言だけだった

別れはいつも突然訪れますね。でも、それでいいのです。
ぼくにはもう春しか見えません
三月の空には

Old Age Running Drunk (KATRINA PAGE)

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