庭に植えたバジルの隣にヒュルヒュルと高く伸びた蔓植物がみえる。夏の暑さで急成長したものであろう
去年の秋だったとおもう。退院してまだメシがうまく食えないころ、生協から「ほど芋」を買って蒸して食っていた。そのとき埋めておいた種芋が伸びたものだと母がいう。
春に土を返していたら、秋に埋めたときのまま発掘されたので、またそのまま埋めたということであった
それが芽をだし葉をだし、花芽をだすほどの躍進ぶりを喧伝している。はじめて見るアピオスの花も楽しみだが、やはり見目より腹目の欲が上をいく。縁側口から花芽をみつめるぼくの熱い視線には、晩秋の大収穫を妄想してやまぬ食欲の蔓が幾重にもからみついていることであろう
反面またひとつだけ発掘されてほしい気もする





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