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トントントンと、青森にいく

新青森駅はちゃくちゃくとできあがっていた。

昨日は受診日でもないのに病院にいく。ひとつは患者会に顔をだすため、そしてもうひとつは自分のいまの体力を確かめるためだ。

バスと電車を乗り継いでの往復4時間と、人に会って議論したり頭を使ったりといったことを果たしてできるようになったのかどうか。頭痛もするし予報も雨だが家を11時にでる。

弘前駅はいつのまにか自動改札・上下エスカレーターになっていた。青森駅はホームから改札までが遠いけどぼくの足はなんなく歩き通した。

ご褒美に「しじみラーメン」700円を食う。味つけと具材がだいたいつかめた。帰りにヨーカドーで「かがや」の細切りちぢれ麵を買って帰ろう。


今回はA主任の講話ということで会議室にみな集まっていた。「緊張するからnarajinさんは質問せばまいね」。サイニューインしたKさんの顔がみえる。

感染予防とGVHDの解説のなかでもいちばんショックだったのは、「はっさく」を食べたらアカンよということ。グレープフルーツは知ってたけど、やはり免疫抑制剤の血中濃度が上昇し危険なのだそうだ。みな一様に驚いていた。

GVHDを説明するスライドには肺炎、口内炎、臓器障害、皮膚障害、ウィルス性膀胱炎など、なじみのある名前がリストアップされている。ああ、これぜんぶやったナ。ほんとにぼくはGVのデパートだ。いまいちばん気にかかるのはステロイド療法による副作用。骨粗鬆症や白内障も他人事とは言いきれいない不安がある。

それとやっぱりアスペルギルスは怖いんだよということで、ちかごろ古寺古木にめざめたぼくには痛い内容だった。

講義のあとA主任と「いまの医療現場は何かおかしい」という切り口から、言葉にできないけど大切なものをいかに表現するか、共有できるかという切り口で話し合った。

最後に青い鳥さんとおしゃべりして会議室をでた。

病棟に寄ってサイニューインしたもう一人のKさんをたずねる。ステロイドを増量されてから目が腫れてしまい抗生剤の点滴をしている。

ゴマ鮭おにぎり、子もち塩ニシンと鶏唐揚げ、卵焼きとウィンナーのはいった「K食堂日替わりスペシャル2段重ね弁当」を逆に差し入れしてもらい駅のドトールでむさぼるように食った。

ヨーカドーでモヤシと麵を買い家に着いたときはすでに7時をまわっていた。

筋肉痛でも心地よい疲労感をつたえるぼくの足は、はやくも仙台、東京に向きはじめている。

あ、会費払ってねえや。

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