おもえばMacでいちばん最初におぼえたアプリがPainterだった。古いニンゲンにはPhotoshopよりも手に馴染むのだ。使い勝手がまるでアナログだから。
ちかごろ梵字のカッコよさにハマった。もとはインドのシッダ・マートリカー文字(おそらく横書き)であったものを、中国人が縦書きにしたことから、このダイナミックな書法が誕生したのではないか。英語を縦書きするのにもひとしい、無茶な発想があったればこそのタイポグラフィだとおもう。
とくに切継(きりつぎ)といわれる、梵字を縦にジョイントしてまた新たなシンボルをひねりだすというグラフィックなセンスには脱帽する。
なかでも「澄禅流朴筆体」はヨーロッパ中世のバスタルダ体にも似ていて、実にカリグラフィックなかたちをしている。書いていても気持ちよい。日本人の鋭いグラフィック感覚というものは、少なくとも空海の時代までさかのぼることができるだろう。ジョナサン・バーンブルックのBastardフォントを連想する。
最新のPainter 11には新たに黄金分割というパレットがついている。これを使うと画面に黄金螺旋のガイドが表示され構図づくりに利用できるという。この「アーンク」という梵字は何もしないでもがっちり黄金螺旋にハマっているのにおどろいた。あらためて古代人のセンスに畏敬せざるをえなかった。
こういう事実を直に見せつけられると、やはりカッコいいものには鉄板設定があるのかナとおもう。しかも数学的に表現できるものが。バルトークもフィボナッチ数列つかってたよね。





コメントする