...利子が利子を生む複利というのはまさにこの指数的な成長を示すものです。それがいかに非現実的なものであるかは、次の例でおわかりいただけると思います。
ヨゼフが息子キリストの誕生のときに、5%の利子で1プフェニヒ(1マルクの100分の1)投資したとします。そして、ヨゼフが1990年に現れたとすると、地球と同じ重さの黄金の玉を、銀行から13億4000万個、引き出すことができるのです。永久に指数的な成長を続けることが不可能なのは火を見るよりあきらかでしょう。
このまま利子がふくれあがっていくとしたら計算上、遅かれ早かれ、だいたいは二世代後に、経済的な破滅か、地球環境の崩壊かのいずれかへとつきあたります。それが根本問題です。信じる、信じないの問題ではなく、誰でもコンピューターがあれば計算できることです。
そして、国が最大の債務者です。資金を借金によって調達し、それに対して利子を支払っているわけですから。国は、このシステムによって、最悪の当事者といえます。しかも、多くの国は、今日、個人としてなら銀行から一銭も貸してもらえない局面に立ち至っています。(P64-65)
「利子ともンフレとも無縁の貨幣」マルグリット・ケネディ著 今井重孝訳
『エンデの遺言 根源からお金を問うこと 』 2000 NHK出版より孫引き





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