ぼくは小さいころからテレビよりラジオっ子でして、将来はホルガー・シューカイのように短波をコラージュして作曲するクレイジーな音楽家になってくれるものと親族から期待されていたのですがただのクレイジーな病人になって親はたいへん困っています。
とくに脳梗塞で目を悪くしてからは本を読むのが疲れるからよけいラジオになりました。だから毎日のエアチェックは欠かしたことがありません。
入院中に音楽療法士さんから「えー! エアチェックって中学生がやるもんじゃないんですかあ?」といわれちょっと傷つきましたがいわれてみればその通りです。ていうかいまどき中学生でもやりません。
だからうっかり「エアチェック」なんてことばをソーシャルで口にするのはたいへんリスキーです。「メタルテープ」とかになるとカウンター奥で呑んでいるオトウサンも凍ります。「レコパル」とか「ハイポジ」もいけません。
蛍光ペンに染まったFM誌
おもえば昭和のころは田舎のどんな小さな本屋でもFM雑誌をかならず置いていたものだ。ぼくの大学生活が終わるのと時をおなじくして、各誌も休刊の一途をたどりはじめたのであった。
1991年4月:週間FM 休刊
1995年 :FMレコパル休刊
1998年4月:FN STATION休刊
2001年 :FM fan休刊
毎週すくない小遣いを工面して(GOROも買わねばならぬ)、本屋で中身をよく吟味してから「今週の一冊」を選ぶ。とくにレコ評がポイントだ。ジョン・フォックスやウルトラヴォックスなどのブリティッシュ・エレ・ポップ勢が載っていたら迷わす買いである。
とくに「週間FM」は硬派のライターさんが気を吐いており、ボロクソに書かれていたレコがある一方で、まったく売れてないバンドでも音さえよければ最大の讃辞をおしまぬという骨のある誌面であった。ブレイクする前のカルチャー・クラブやシンプル・マインズを知ったのも同誌である。
四色刷カラー頁はカッターで丁寧に切りはなしカセットのジャケを工作する。当時はこれ用のキットまであったけど、もってる友だちを見たことがない。
「FMレコパル」はオーディオマニア向けのTipsが充実しており、なかには木工用ボンドを盤面に塗りたくってレコのホコリを一掃するというクレイジーなテクも紹介されていた。おかげでぼくは大切なコレクションをずいぶんとダメにしてしまった。(続く)





DUADもいけませんか
いちばんいけません。
サウンドストリートをエアチェックするために、高校時代、献血してHF-Sを貰ってました。盛岡で。
けむさんはHF-S歳ですかぼくはDUAD歳です。TDKのAR-Xはノーマルのくせにむちゃ音がよかったです。