山下:コードにsus4っていうのがのさばりはじめるじゃない。あれはモードと関係ある?
大谷:完全にモードの考えです。進行させないっていう発想。
坂本:モードをハーモニーとしてあらわすとsus4になる。(大谷:11度の...)
山下:どうしても四度がモードのなかでは大事な音になっちゃうもんね。性格決めんのに。
坂本:西洋音楽的にいうと係留した、解決してないということなんですよ。
山下:そうなんだよ。だから昔のジャズだったら四度なんかでてきたら、それは三度に解決する、「ちょっといさしていただきます」だったのに、いつのまにかのさばって。
坂本:解決しないで次いっちゃうっていう。
山下:そうそうそのまま主張しはじめちゃったんで。
坂本:たいへんなことですよね。
山下:われわれみたいに古いヤツにとっては、ずうずうしいやつだっていう感覚がいまだにある。
大谷:アーメン♪(注:アーメン終止)じゃないのかっていう。
山下:なぜおまえは三度にいかないのかと。
坂本:余談ですが。余談ですが。その四度のこと、サスペンデッドのことでいうとですね、ブライアン・イーノたちのいわゆる環境音楽っていうか、音響系の元祖みたいなものの人たちはね、係留しているはずの四度がね、三度の上にいたりするわけ。
山下:ああ、三度もあるの?
坂本:ドミソって左手で弾いてるのに上でファとか弾いてるの。許しちゃいけないでしょ(笑)、こういうのは。
山下:古いわれわれとしては(笑)。
坂本:古い人間でございますからね(笑)。
大谷:いまのクラブ・ミュージックほんとにふつうに4度をへいきでポーンと入れて、それがクールっていう。
坂本:ドミソファなんて平気で弾いてる。もちろんハーモニー、テンションていう関連もないんですよね。11度とかね、そんなことは考えてないんだよね。
大谷:サウンドですかね。それを押すと、解決しないまんまずっとやるのが気持ちがいいという発想...
坂本:それはね、スティーヴ・ライヒなんかにも出てくるんです、その使い方が。そこにちょっと似てるんだよね。モードもどきの解決しないままいってしまう人たちの感覚と。





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