宇宙の中身を例えたジェリービーン。色がついているのが通常の物質。全体の約96%の正体は未だわかっていないダークエネルギー(約73%)とダークマター(約23%)だ。
Nikon | 光と人の物語 | 宇宙を満たすダークエネルギー若田 宇宙には心を奪われるような神秘が数多く存在しています。
たとえば、宇宙の全エネルギーのおよそ70%を占めるダークエネルギーや、およそ25%を占めるダークマターなどもそのひとつだと思います。
あなたの5次元世界の理論に基づくと、このダークエネルギーやダークマターについて何らかの説明がつくのでしょうか。
ランドール そうですね。現在、これを5次元時空の枠組みで説明しようとする試みが始まっていますが、研究には時間がかかるでしょう。
宇宙の闇の世界、ダークマターは単に光を発しないというだけではありません。
通常、光を発しなければ重力も働かないのですが、ダークマターには重力が働いています。
これを解明するのに、5次元時空の考え方が大いに役立つのではないかと期待しています。
若田 ダークエネルギーに関してはどうですか。
ランドール ダークエネルギーが何であるのかということは、さらに大きな謎です。物理学者なら誰もが一度は考えるであろうテーマなのですが、この宇宙におけるおよそ70%ものエネルギーであるにもかかわらず、ただエネルギーとして存在することだけが確実視されていて、どこから生じたのかは、誰も見当がつかないのです。
実際、ダークエネルギーには、研究すべき興味深い物理過程がたくさん潜んでいると推測されていて、今後の大きな課題ともいえます。
リサ・ランドール+若田光一『リサ・ランドール 異次元は存在する 』P65 NHK出版
WMAP衛星が明らかにした宇宙の姿
全天からやってくる宇宙背景放射には、宇宙に関するさまざまな情報が詰まっている。以下は、WRAP衛星の5年間の観測データをもとにした値。
現在の宇宙年齢:137億歳
普通の物質の割合:4.6%
ダークマターの割合:23.3%
ダークエネルギーの割合:72.1%
原子誕生の時期(宇宙の晴れ上がり):宇宙年齢37.6万歳
宇宙はほとんど平坦
『Newton 2008年 07月号 』 P85 2008.7 ニュートン・プレス





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