若田 ...初めて国際宇宙ステーションのなかで眠ったのですが、すべての照明を消して寝袋に入って目を閉じたとき、これまで感じたことのない大きな孤独を感じました。
大宇宙に自分だけがぽつんと浮かんでいるような感覚を抱いたのです。まるで小さな永遠のチューブのなかに入ったようで、そのままブラックホールに吸いこまれていきそうな、とても不思議な感覚でした。
あなたも、5次元世界という概念を思いついてから、あなたの生活や研究や面で新しい人生観のようなものを感じることがありましたか。
ランドール わたしが5次元世界の概念から感じたことも、ある意味、今、あなたがおっしゃったことと、よく似ているような気がします。それは神を感じるような経験ではありませんが、目に見えない5次元に思いを巡らせていると、「宇宙の神秘に対する畏敬の念」が湧きあがってくることがあります。
若田 それはどのようなものですか。
ランドール ...物理や科学という観点からではなく、もっとフラットな目で自分の取り組んでいることを見つめてみると、それがどれだけ奇抜な発想であるかということにハッと気づかされることがあるからです。そのときに、宇宙には観測可能なもの以外に想像を絶するほど多くの事象が存在することを改めて強く感じ、宇宙の神秘に対して、畏敬の念を抱きます。
リサ・ランドール+若田光一『リサ・ランドール 異次元は存在する 』P68 NHK出版
※「リサ・ランドール」でAmazon検索したら「リサ・ランドセルでよろしいですか」というメッセージがでた。





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