今日は朝から審査請求の追加資料を書いている。紙数にしてA4一枚もいかないのにちっとも筆がすすみません。
ブログだったら自動書記みたいに指が勝手に動いてくれるけれど、NHKのモニター原稿とこの手のカタい書類はもう生理的に受けつけません。息抜きしないと合併症になりそうだ。
そこで、年末にジャズ師匠から大量入荷したレコを一枚ずつバランス・ウォッシャーで洗ってはターン・テーブルにのせるという単純作業をはさむことにした。書類を書いてはレコを洗い、聴きながらまた書き、B面が終わったら次のレコを洗い、また机にむかうという器械的に徹してみたところ、ちょっとずつ筆が匍匐前進しているではないか。
アガサ・クリスティじゃないけれど、書きモノのストレスにはやはり単純作業がめっぽう効くようである。なかでも「皿洗い」は世界共通の作業療法らしい。
...昼間暑い盛りに軽い機械的な調べ仕事をするのも気持ちがいい。あまり頭を使わないで、そしてすればするだけ少しずつ結果があがって行くから知らず知らず時を忘れ暑さを忘れる...
寺田寅彦『備忘録』
頭を使わず、しかも着実に成果があがるというのが単純作業の最大の魅力だと思う。シゴトそのものもこの状態に落としこむことさえできれば、小説家にかぎらず存分にはかどるんだろうが...
...僕は相変わらず『明暗』を午前書いています。心持ちは苦痛、快楽、器械的、この三つをかねています...。
(夏目漱石が没年に久米正雄と芥川龍之介にあてた手紙)
ぼくは相変わらずPerfumeの「気になる子ちゃん」を器械的してしまうのだ。鍬の振りどころを錯誤してしまうのだ。
というわけでpLANGRYさんDVDおすそわけ多謝。





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