名前だけはドラゴン退治でもしそうな中世の英雄風だが、実態はただのカビ。いや、実をいうとわれわれ骨髄移植経験者にとってはドラゴン以上に怖い存在なのである。
アスペルギルスは周囲に常時存在する。お風呂とか、押し入れとか、エアコンまわり、鉢植えなどのほかに、古い建築物の取り壊し現場などに多いとされ、先生からも「近づくな」と注意されている。
通常の免疫力を保持している人は感染の心配はないが、われわれのように薬剤によって免疫抑制されているものにとっては危険度ナンバーワンのカビであり、いちど肺の侵入を許したら致死率は高い(肺アスペルギルス症)。きわめて難治性である。
問題はどうやって予防したらいいかであるが、空気感染もアリなので防ぎようがない。院内にもおそらく舞っているだろう。飛沫核がマスクの繊維より小さいばあいはカンタンに喉まで到達する。
ほかにも「カンジダ」という、これまたブッダの一番弟子みたいな名前のカビがいるが、こっちは常在菌といって、われわれの口中内に常時存在するので予防してもしょうがない。口のなかを清潔にし、「ファンギゾン」といううがい薬を欠かさなければ大丈夫(と思う)。
いずれにせよ、コイツらのせいで退院後も庭仕事できないし、サイクリングも御法度。N95レベルのマスクとか、何か対策がないか思案中。じゃないと大好きな古本屋、中古レコ屋にもいけない。





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