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音楽療法士2

移植後90日を経過しました。
GVも落ち着いてきたので2回目の許可がでました。

まず「イパネマ」から。
1〜2回あわせたところでウーンと固まってしまいました。
とんでもなくマヌケでチープな仕上がりなので、直感的に「捨てて次いこう」と思いましたが、「どうしたらいいですか?」と追求されたのでボサノヴァの「そもそも論」をすることにしました。

ボサノヴァは中産階級のサロンで生まれたものでサンバなど庶民の音とはノリが違うこと、和声的には近代フランス音楽の影響が色濃いこと、けっこう情けない男の歌詞が多いこと、など思いつくままベラベラしゃべりまくりました。

そしたら「えー? ボサノヴァってそんな音楽なんですかー?」と言われました。
わしの大嫌いな「南国=明るいノーテンキ音楽」論のおでましである。

たとえば「イパネマ」とか、リオの海岸を小麦色の肌した超イイ女が華麗に歩いているのをみたある男がですね、いい女だなあと思ってずっと彼女を視線で追ってるわけですが、しきりにため息をついて、ああ、でも彼女はボクを見てくれないだよなあ、哀しいなあって一人沈んでるわけですよ。

じゃあ声かけるとかなんとかすればいいじゃん、て思うけど、この男は何にもしないで、ただ来る日も彼女を眺めているだけ。「ボクを見てくれない」とつぶやきつつ。

この想いが届くなんて未来永劫ありえないことは明らかです。この「情けなさ」「内気さ」をいかに音で表現するか。ここにボサノヴァの醍醐味があるわけです。

なんて熱く語っていたら「はい、そろそろ時間です」といわれました。制限時間30分ではどうにもなりません。前回以上に不満が募ってしまいました。

次回は「もっとまとめやすい曲にしよう」ということになり、「ワンス・アイ・ラヴド」をやることに。

「音楽療法士」を名乗るなら、曲そのものにもっと興味もってほしい。それって求めすぎなんでしょうか。曲の上っ面だけ合わしてもらうくらいなら、サンタナの初期ライヴでもフルボリュームできいてたほうがいいよ。

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