血小板を輸血したら、また大当たり。しかも後頭部に輸血疹が集中してカッカと燃えるようにカユい。冷やしタオルをあてがってしのいでいたが、全身にひろがったのをみてあっさり観念した。痛いというのは我慢できるが、カユいのは十分ともたない。ナースコールでステロイドを懇願。
好中球がこんな少ないのに、免疫抑制剤なんかいれて大丈夫なのか! とも思ったが、いつもの「いいよ〜」がでて速効注射。2時間後にはウソのように消えてメシをばくばく食ってました。
白血球の300という数と、カユみとにかけて、最後にアレクサンドレイアの聖マカリオス(300頃-391)のエピソードを書いておこう。
「ある日、マカリオスがその独房で座っていると、一匹の蚊が飛んできて彼を刺した。彼は痛みを感じてそれ叩き潰した。しかし彼はすぐに、仕返しのために蚊を潰したことを悔い、セテの沼地に六ヶ月の間裸体のまま止まる決意をした。そこは人気のない広大な場所で、雀蜂ほどもある大きい蚊がおり、その針は猪の皮をさえ刺し貫くほどだった。彼が独房へ戻ったときは、その蚊のために姿が変わり果ててしまい、誰もが彼はらい病にかかったのだと思ったほどで、声によってやっとそれが聖マカリオスだと知れた次第である...」
柳 宗玄『秘境のキリスト教美術』 岩波新書





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